歯ぎしり
2021/09/21
歯ぎしりは、自分ではわからないものの、迷惑をかけているとなると自分で自覚できない分、余計に悩ましいものです。歯ぎしりは、ブラキシズムという習癖のうちの1つで、ギリギリと上下の歯をすり合わせて音がなるグラインディングのことを特に指します。ブラキシズムには、他に、タッピング(上下の歯でカチカチ噛む)、クレンチング(上下の歯を嚙みしめる)の3つのタイプがあります。
このブラキシズムは、実は、人間の心身の健康にとって、とても重要な働きをしており、この噛むという行為で、脳を休め、身体を守るといったストレス発散の役割を果たしています。ブラキシズムをしなければ、うつ病といった精神障害に陥ってしまうので、人間にとって無くてはならない行為ともいえます。
しかし、このブラキシズムによって噛む力は普段の3倍以上と言われているため、過剰なブラキシズムは歯をすり減らすだけでなく、欠けたり、ひびが入ったりして歯を傷めてしまいます。また、噛み合わせが悪い方のブラキシズムは、スムーズにできない分、歯だけでなく、首、肩、腰など身体にまで悪影響を及ぼしかねません。
噛み合わせの治療の究極の目的は、上手なブラキシズムができることだといっても、過言ではありません。噛み合わせに少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談くださいね。