天然歯とインプラントの連結
2020/06/25
インプラントは、かみあわせを回復するのに、とても効果的なアイテムなのですが、高価なので、患者さんとの話し合いで診療方針を決める際にどうしても最小限の本数で治療せざるをえないことがあります。今回の症例は、12年前、金額的制限からインプラントと天然歯を連結ブリッジにした患者さんです。定期健診にまじめに来院していただいていたのですが、悲しくも、天然歯の歯根が破折してしまいました(赤印)。天然歯は、歯根膜のクッション作用により、やや動くことで噛み心地を感じ取れるのですが、インプラントは骨とがっちりくっついているので、全く動きません。このため、できるだけ、両者を連結するのは、避けたほうがいいと思われます。破折した天然歯1本を抜歯して2か月待ち、結局2本埋入させていただきました。できれば、最初から2本入れておけばよかったと後悔した症例でした。