先日、奈良市の多職種連携会議において、人生会議(アドバンスケアプランニング）という議題について講義を受け、話し合いました。恥ずかしながら、初耳の言葉で、最初はおっかなびっくりだったのですが、人生会議とは、｛もしものとき｝に備えて、あなたの大切にしていることや、どこでどのような医療やケアを望んでいるか等について、自分自身で考え、あなたの信頼する人たちと話し合い共有することを 意味するそうです。昨年、私の父親が癌を患い、もう危ないかもとなった時にふっと、介護、終末期医療、葬式のこと等、頭をよぎったのですが、本人を目の前にしてそういう事を話すのは、どうしても気が引けて避けてしまっていました。議題の中で奈良市から配布していただいた＜私の未来ノート＞に自分の希望や大切のことを記入することで、いざというときの助けになると理解できました。コロナ感染でいつ誰が危なくなってもおかしくない時代を経験したことで、いのちの危険がすぐそばにあるという感覚が我々に目覚めた今、私達も未来ノートの力を借りて、自分自身の将来について考えてみるのは、とても重要だと思います。年齢や健康状態にかかわらず、まずは家族や友人と話してみませんか。

＜わたしの未来ノート配布窓口＞　　奈良市役所、各地域包括支援センター等、奈良市ホームページからもダウンロードできます。