すれ違い咬合(シザースバイト)の治療
2020/06/28
シザースバイト(鋏状咬合)は、第二大臼歯でよくみられる噛み合わせ異常で、上下の歯がすれ違っているため、頬をよく噛んでしまったり、当部で噛みにくいことから、顎の関節や反対側の歯の痛みを誘発したり、放っておくと、徐々に顔が歪んでしまうやっかいな噛み合わせです。ただ、前歯と違って見栄えに直結しないことから、知らぬまま放置されていることがほとんどです。図の方も久しぶりに健診に来られた時にたまたま発見したのですが、右側では噛めず、左側に顔が歪んでいました。目立たない矯正治療を希望されたので、今回は3Dリンガルアーチにて対応させていただきました。半年後には、外側に出ていた歯も内側に並びましたが、寝相や頬杖なども悪い噛み合わせを誘発することから、経過観察が必要です。
シザースバイトの治療は、ワイヤー、マウスピース、ミニインプラントなどで矯正可能です。特に生え変わりの時期に早期発見できれば簡単に治せますので、定期健診に通われることをお勧めいたします。